ホラーシナリオに挑戦!

ホラーシナリオに挑戦!
真夏の夜。
ボクの家にクーラーはなかった。
扇風機で熱風にあたるのに限界がきた。
冷たい飲み物を買うのと涼むために近くのコンビニに行くことにした。
近くといっても自転車で3・4分くらい。


外に出た。
扇風機の風なんかより、夜風の方が気持ちよかった。
家族の自転車を退けてじぶんの自転車を出し、コンビニに向かう。
生暖かい風なのだろうけど、家の扇風機を思えばなんてことない。
にしてもさすがに田舎。
電灯がないところでは暗くて何も見えない。
自転車をこぎながら後ろを一瞬向く。
周りには誰もいない。
当然だ。
強いて言えばときどき車やバイクが通り過ぎるくらい。
もう一度後ろを振り向く。
誰もいない。
なんだろう・・・ただコンビニに行くだけなのにだんだんと恐怖を感じてきた。
後悔しても遅い。
今から家に帰るつもりもない。
恐怖を感じながらもボクは自転車をひたすらこぎつづけた。




































・・・待って。






え?
空耳であってほしかった。
しかし、はっきりと聞こえた。
耳元で。
・・・。
何度も振り返ったはずなのに、今度は振り返ることができない。
空耳であってほしかった。
・・・幻であってほしかった。
何度も『そいつ』を横切っているはずなのに、
なのになんで、なんで少しの間隔でまたいるんだ・・・!!
いや、まるでボク自身が同じ空間を行っては戻りを繰り返しているようだ。






どうして待ってくれないの?






道路の脇ではなく、ど真ん中に『そいつ』は立っていた。
ブレーキをかけて止まりたくなかった。
止めたら僕の心臓も止められると思ったからだ。
右脇を通る


つもりがハーパンをつかまれてしまった。
ボクはバランスを崩し転んだ。










おかしい、『そいつ』はいなかった。
ふぅ・・・どうしてボクがこんな目にあわなければいけないんだ。
だんだんと腹がたってきた。
自転車のカゴは少し変形していたが乗る分には問題ない。
すぐにコンビニにたどりついた。




「いらっしゃいませー・・・はっ」
レジの店員は息を飲んだ。
一瞬疑問に感じたがすぐに答えがわかった。
立ち読みしようと雑誌コーナーの前にきた。
ガラスにうつっている顔をうずくめる『そいつ』をおぶった自分の姿と目があった。
『そいつ』はゆっくりと顔をあげた。
血まみれの顔。
うっすらと笑みを浮かべながら――――――――――








ふぅ、ホラー小説をまともに書くのは今回初めてですわ。
BGMを適当に流しているのですが、
「血まみれの顔」と書いたときに
ポケモンの鳴き声がなったので一瞬びくった俺ビビリ。