ちょっとキミ、待ちなさい

バイトがない!約束も特になし!
今日は一日中あいてたべ。
さぁ、今日はペットボトル捨ても兼ねて外へサイクリングだー!!
んでわけわからん道をどんどん進んでいって迷子になって帰ってきてやるぞー!!


青空に陽射しがまぶしい。風も気持ちいい。
最高の天気だ。
飲み物も買って、さぁ出発や〜!
「ちょっとキミ、待ちなさい」


補導。


(うっわ、サツや〜)○o。Σ( ̄□ ̄)
なんか二人組が俺の方にやってくる。
一人は貫禄のあるとっつあんで、
もう一人は、まだまだこれからって感じのおにいやん。
自転車の盗難が多発しているらしく、あやしいやつらを尋問してるらしい。
なぜ俺が止められてしまったかというと自転車の後輪のカバーがとれていたからだ。


これで名古屋に来て3回目か・・・警察の人に止められたの。
「まぁ、いつもみたいに早く終わるだろう。早くペットボトルを捨てに行かせてくれ〜。」
と呑気なことを考えていた。
防犯登録のシールは張ってある。
本当に俺の所有しているものなのかをおにいやんは電話で確認していた。
その間俺はとっつあんとトーク
しばらくして、おにいやんが聞いてきた。




おにいやん「キミはS本・・・であってるかな?」
D「違いますよ、O野です」
っつーか、S本って誰だ。
おにいやん「おかしいなぁ」
もう一度、確認するがS本のやつになってるらしい。ありえねぇ。
とっつあん「悪いね、ちょっと署まで来てもらうよ」
D「え?」
とっつあん「先に自転車に乗っていって、もう一度確認しててくれ」
おにいやん「はい」
おいおい、俺が今まさに自転車パクられてるんちゃう?
とっつあん「じゃ、私達は歩きで行こうか」
とっつあんと署までデート




署につき、パイプ椅子に座らされる。
おにいやん、また電話で確認。
とっつあんともう一人、あんちゃんが出てきた。



んで結局・・・
おにいやん「すいません、やはり合っていました」
とっつあん「悪かったね、忙しいところ」
あんちゃん「ほんと悪かった」
D「あぁいやいや。こんなボロ自転車乗っている俺も悪いわけですから、
・・・それではお仕事がんばってください」



ガーーーー
最高の気分から最悪な気分に一転しての俺の自転車冒険が始まった。
あ、まだまともに飯とっていなかったから
なんかおごって貰えばよかったー。