ドリパ短編004「エリカとレア」

エリカ・・・16歳。真面目系。
レア・・・・20歳。天然。

いつもは明るいレアだけど、ときどき暗い顔になる。
本人は隠しているつもりなのかもしれないけれど、
私は気づいている。
そして今も座り込んで何かを考えているようだ。


ちょっといたずらしてやろうw
―――――今にして思えば、
なんて馬鹿なことをしてしまったのだろうと後悔する。






ばれないようにレアの背中にゆっくりと近づき・・・!?
首筋になにか感じる。
気がつけば、目の前にいるはずのレアは自分の後ろにいた。
とすると、首筋にある威圧感あるこの物体は・・・
「はっ!?」
レアは我に返る。
私は死を覚悟していた。
Aクラスの実力との差云々ではなく・・・この時、弱肉強食の世界を感じていた。
「ごめんね〜エリカ〜♪♪
 ハッカーと間違えちゃったよ〜」
いつものレアの笑顔だ。
・・・違う。
この部屋は汚れてはいない。
亀裂もない。
ハッカーと間違える理由がない。
「ほんと、しっかりしてよ〜マジでびびったよ」
レアは・・・私になにかを隠している。