どりぱたんぺん#013「日常と非日常」

エリカ  16歳 メガネ   ゲーマー     成績:ふつう
風子  16歳 ピアス・茶髪 スタイルよし 成績:まぁまぁ
ジェイ  26歳 アニキ   実は真面目? 成績:超上位(10位以内) 

夏。
外界は暑く、室内は寒い。
その温度差の繰り返しで体調を崩しやすいのだが、
彼女は室内で燃えている最中であった。
「おっし!!50連勝!!!
学校帰りのエリカはゲームセンターに通うのが日課
「よく飽きずに続けられるよね、勉強もこれくらい打ち込めばいいのに
エリカの隣でケータイいじりながら風子は話しかける。
ゲームには興味ないらしい。
「う・・・『学校の勉強』が嫌いなだけだよ・・・
受験勉強が死に物狂いだったためか、勉強が嫌いになってしまったエリカ。
テスト前でもゲームの日々である彼女は真性ゲーマーである。




ジャーン
また誰か乱入してきたようだ。
エリカ「次も勝ってやるわ!!
風子「はいはい、アイス買ってくるわ
エリカ「あーい。
風子は近くのコンビニへ出かけた。
エリカ「うぉ・・・こいつできる・・・!
相手のスキのないけん制にじりじりと詰められるエリカのキャラクター。
エリカ「!しまった・・・!!
といったときにはすでに遅かった。
ジャンプの高さが足りずに相手を越すことができなかった。
怒涛のラッシュが続く。
起き上がったところを中段、下段、中段と攻められ
また相手の攻撃が続く・・・そしてKO。
エリカ「まじかよおおおおおおおおお
エリカは頭をかかえた。
いつの間にかギャラリーができていた。
相手がこちらにやってきた。
ゲームは放置したままだ。
相手が使用していたキャラクターはコンピュータキャラに殴られ放題である。


スーツを着ている男性、社会人のようだ。
「まだまだだな。
エリカはムッとする。
しかし、自分が負けた事実は変わらない。
でも負けと認めたくなかった。
エリカ「あれ?・・・ジェイ??
?「いや、俺はジェイの伝言を渡しに来ただけだ。
なら、私の連勝止めるなよ・・・エリカは拳を握り震わせ、クチを歪ませる。
紙をエリカに渡すと、そのまま去った。
入り口で風子と入れ替わるかたちとなる。
こちらに近づきながら、男の人の方を何度も振り返る。
風子「ねぇねぇ、さっきのイケメン誰??
エリカ「あー・・・私をボコボコにした人
風子「乱入してきたのさっきの人だったの?!しかもエリカに勝ったの!!?すご・・・
エリカ「ははは・・・次は負けないわ
渡された用紙を見る




今夜9時
玄関にて待て
迎えに行く




こ、こんだけー?!
風子も見ていた。
風子「ええええええええ、さっきの人とデート?!??!
エリカ「なぬ
風子「この紙を渡したじゃん
エリカ「見てたんかい、てか誤解・・・
風子「くー・・・先を越されてしまうのか
エリカ「いやだから
風子「何も言うな・・・おめでた!!
エリカ「妊娠してないから


結局、誤解を解くのに1時間掛かってしまう。












エリカ(最近、多いなぁ・・・ドリパの仕事。勉強理由にさぼっちゃおうかな)


もちろん勉強する気などさらさらないエリカであった。